洗車機のワックスを選ぶと後悔？最大のデメリットは油膜ではなかった

洗車機コースの中にワックス洗車というメニューがあります。

このワックスを聞くと、固形で塗るワックスを思い浮かべる方がたくさんいらっしゃいますが、実は固形とはかけ離れたコースがワックス洗車なんです。

もちろんメリットもありますが、デメリットもたくさんあるので、この記事では本当にワックス洗車を選ぶべきなのかを紹介していきます。

最後に、油膜についても書いているのでよかったら最後までご覧下さい。

ワックス洗車を選ぶなら、撥水コートやシャンプー洗車のほうが良いでしょう。

ワックス洗車とは？

ここでは、エネオスにある泡ブローワックス洗車というコースの説明をしていきます。まず、ワックス洗車と撥水洗車を比較してみましょう。

	ワックス	撥水（泡ブローコート）
耐久性	無し	★
輝き	★★	★★
光沢感	★★	★★
ツヤ	★★	★★★
防汚性	★	★★
流水性	★★	★★
撥水性	★★	★★
料金	800円	1000円

エネオスで紹介されているワックス洗車では、

• スピーディーに汚れを落とし
• 新車のようなツヤを体感できます
• 面で張り付いて流れる自然なツヤと水ハジキが得られます

と書いてありますが、実際には特に特徴がないコースです。

撥水洗車と比べても、全て劣っています。勝っているのは料金価格だけです。

ワックス洗車のメリットは？

メリットはほとんどありませんが、２つあげます。

1. コーティングの中で一番低価格
2. ツヤの効果あり

コーティングには、撥水やグラスコートなどいろんな洗車機のコースがありますが、ワックス洗車は一番安価で手軽に選ぶ事ができます。

また、洗車後の車体を触ると多少ツヤがでたと実感できると思います。

店員さんのおすすめが「ワックス洗車」とは言わない理由

店員さんに

ワックス洗車がおすすめですよ。という店員さんはあまりいないと思います。

その最大な理由は、ワックス洗車してもほとんど効果を感じられないからなんです。

ガソリンスタンドの店員さんは、洗車コースを聞かれた時に応えられるように全てのコースを試しています。

その中で一番効果が感じにくい、そんなコースが「ワックス洗車」です。

ワックス洗車はメリットはあまり見つける事ができませんが、残念ながらデメリットは結構あります。

汚れの膜が重なる

洗車機の種類や使っている溶剤によっても異なりますが、有機系（油）を使っているタイプですと汚れが残りやすく、その汚れまでコーティングしてしまうので、それを取り除く事はなかなかできません。

ワックス洗車を使い続けた結果、頑固な汚れの塊が目に見えてきます。その汚れは頑固で研磨剤で落とす必要があり、落とすのに２～３万円もの洗車費用がかかります。

持続期間が短い

ワックス洗車の持続性と耐久性は、ほとんどありません。

雨が降ったら流される水性の溶剤を使っているお店がほとんどなので、気休め程度の効果と言わざるを得ないでしょう。

みなさんがよく目にする、このような固形ワックスが洗車溶剤に使われていると思われます。

しかし、実際はそうではなく、ワックス洗車は水性の溶剤を使っていて名前はワックスと書いてありますが、まったく別物だと思ってください。

よく油系のワックスだからワイパーにつくと水ハジキも悪くなる？と書かれている記事を見かけますが、実際は油は入ってなくワイパーに噴射されても全く問題ありません。

これは、洗車機メーカーの大手ダイフクさんから伺った話なので確かな情報ですし、筆者も元従業員なので溶剤の中身を拝見した事があります。

なぜワックス洗車があるのか？

知っている人からすると、あまりメリットを感じないワックス洗車ですが、なぜ洗車コースにあるのかというと、お客さんが選んでくれやすいコースだからです。

ワックスが選ばれる理由は２つあります。

1. 名前が知られている
2. コーティングの中で一番安い

お客さん側としては、名前がよく分からないプレミアムコートを選ぶより、ワックス洗車を選んだほうがなんとなくイメージが付きますし、安いので選びやすいという事です。

さいごに

ワックス洗車はツヤが多少でますが、持続性と耐久性が乏しいです。

選ぶなら撥水洗車かシャンプー洗車を選んだほうがコスパ的に良いでしょう。

ワックス洗車は、ガソリンスタンドによってはコースに組まれていない事もあるので、こちらの洗車機人気コースを見てどのコースにするかを参考にして頂けたらと思います。

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